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文章を構成することばの配置が、≪書かれている内容に関連した何らかの意味≫を持つような形を全体として成している、そのような文字遊戯を「カリグラム」という。日本語では「図形詩」。存在しない言語や抽象的な記号で書かれた絵画詩とは違って、文章そのものもちゃんとした通常の詩になっているのが特徴だ。▼ギョーム・アポリネールのカリグラム「刺された鳩と噴水」を見た。アンドレ・ブルトンの選集で「出会い」を見て以来、もやもやとその存在は頭の片隅に残っていたシュルレアリストの一角である。傍で見てると意味不明なことの多い超現実のなかにも、どこか遊びめいたものが見え隠れしているのが気に入った。▼しかし「見た」と書いた通り、実はまだ読めてはいない。どうやら和訳も見つからないから、埃を被った仏英辞典を出して来て、意味くらいは掴んでみよう。面白いことでも書かれていれば、もういちど同じ作品に言及することがあるかもしれない。
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