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革新的なハイテク製品といえど一世を風靡するのは一握り、ほとんどは誰にも認知されずそっと消えていく。このように製品普及までの道のりで敗北することを、キャズム(深い溝)に落ちると言う。技術開発段階ではデスバレーと呼ばれるが、どちらも死に至る谷であることに変わりはない。▼イノベーション理論の初期には、新製品普及はアーリーアダプターへの浸透を契機に急速に加速するとされ、彼らへのアピールが鍵とされてきた。しかしジェフリー・ムーアは、彼らとアーリーマジョリティの間にはキャズムがあると主張する。これをキャズム理論という。▼キャズムの存在する理由はひとつではない。彼らの新製品への要求は根本的に異なっているし、革新によって新たなカテゴリが創出されたため、そもそも市場形成が不十分であるなど様々だ。マーケティングアプローチを変えるのも一手なら、市場形成を促すようなテクニカルな知財管理もまた一手というわけである。
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