400
Post/Edit Page
オフレコの約束を強要するのは言論の自由に反することではないか。これに答えてある記者は言う。「フリー・トーキングを記録して公表するような行為は絶対にやってはならない。そういうことをやる人間こそ、思考の自由に基づく言論の自由とは何かを全く理解できていない愚者なのだ。」▼人間は自由に思考することのできる生き物である。しかしその思考の過程においては、公表に耐ええぬ無責任な考えもたくさん生じてくる。完全に自由な談話とは、こういった過程も互いに「ことば」として表現しあいながら結論へ進んで行く談話に他ならない。故にこの過程の一部を切り取って責任を課すようなことをされれば、自由な談話というもの自体が成立しなくなってしまう。▼無責任の担保は自由な談話を実現する最低限の約束だ。この約束が反故にされるようであれば、いかなる思考もついに≪言論の自由≫に辿りつけず、社会全体に益するところがなくなってしまうのである。
pass:
Draft