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「閑居少鄰竝、草径入荒園。鳥宿池中樹、僧敲月下門。過橋分野色、移石動雲根。暫去還来此、幽期不負言。」(閑居隣並まれなり、草径荒園に入る。鳥は宿る池中の樹、僧は敲く月下の門。橋を過ぎて野色を分かち、石を移して雲根を動かす。暫らく去りて還たここに来たる、幽期言にそむかず。)賈島の五言律詩「題李凝幽居」。頷聯は「推敲」の故事であまりにもお馴染みだ。▼文章を仕上げるのにいちばん時間がかかるのは、大抵の場合推敲である。プログラムで言えばデバッグに当たる作業だ。ところで、多くの文章指南が「推敲には時間をかけよ」とアドバイスをしているのは不思議なことである。本当にそうだろうか。デバッグにはなるべく時間をかけよ、と説くプログラミングの教本は見たことがない。気にかけるべきは出来のみのはずだ。悩めば悩むほど深みに嵌っていくということもある。最適解にすばやく辿りつく方法を模索したって、一向に構わないじゃないか?
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