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寒くて寒くて、夜のタイピング作業があまりにも困難になってくる。布団から手を出すこともままならない。大寒に向けて二週間弱、まだまだ気温が下がりつづけるかと思うとぞっとする。とにかく、布団にもぐってでも出来ることをやるしかない。▼布団の中から手を出さないと本も読めない。しかし手がなくとも胸の上で開いていられる大判の辞書類なら話は別である。めくる手間も極力少なくするのなら、漢詩大辞典を眺めて遊ぶのが私にはいちばんいい。▼「玄冬律迫正堪嗟、還喜向春不敢賖。欲盡寒光休幾處、將来暖気宿誰家。氷封水面聞無浪、雪點林頭見有花。可恨未知勤學業、書斎窓下過年華。」菅原道真の「臘月獨興」を見る。書き下しは省略する。「嗟、喜」「寒、暖」「氷、雪」「面、頭」「聞、見」「無、有」と、あちこちに散りばめられた対照が美しい佳句だが、凄まじいのはこの句、彼が十四歳の時の作であるということだ。可恨未知勤學業などと、よく言う。
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