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「勝つには”道”だろう――道と言ってわからなければ、システムと言い換えてもいい」福本伸行は『銀と金』で「銀さん」にこう言わせている。そう、勝つとは道である。今日は勝ったが明日はどうなるかわからない、ではとても戦略とは言えない。勝利を生み出しつづける構造上の、能力上の、活用上の、差別化された優位性の源泉を自らのうちにつくりださなければ、本当の意味での「勝利」はない。▼源泉になりうる強みは、探せばいくらかは見つかる。しかしそこから一歩を進めて、方向性の定まった「道」、勝ちのシステムを見つけるのが難しい。戦略立案のほとんどはここで挫折するか、杜撰になる。そうならないためには、逆説的だが、この強みをどう活かそうか、というような検討をいちど止めてみることだ。構造化されたパターンは、要素が個別に気になっているうちは見えてこないのである――個々の星を見つめているうちは、決して星座が見えてはこないように。
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