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江戸川乱歩編『世界短編傑作集3』を読む。アンソロジー読書雑感、あまり頻繁でも難有りだが、そこはひとつご容赦。▼ウイン「キプロスの蜂」良くも悪くも、特に言うことなし。ワイルド「堕天使の冒険」事実を基にした詐術もの。探偵役二人のキャラが実に魅力的。ジェプスン&ユーステス「茶の葉」悪くないが、トリックはややわかりやすい。バークリー「偶然の審判」リズムのいい好短編。解決も妙味。ノックス「密室の行者」犯罪手口の奇抜さは逸品。ロバーツ「イギリス製濾過器」納得いかない。解決があまりにも安易に見える。アリンガム「ボーダー・ライン事件」文句なし。今までの全作品中いちばんいい。さりげなくも見事な掌編推理。ダンセイニ「二壜のソース」不穏という言葉のよく似合う傑作。この雰囲気を作れるのがダンセイニである。クリスティ「夜鴬荘」推理ものというよりは心理ものか。悪くはない。レドマン「完全犯罪」展開が面白い。構成の勝利。
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