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真冬かと思う寒さの三月に、朝からパジャマの日曜日。だらりと火照る身体のあちこちがしくしく痛んで、布団から起き上がるのが億劫になる。ストーブをつければ、腐れるような生暖かさにだんだん部屋が居たたまれなくなる。今日はきっと、無為な一日になるだろう。風邪ひきに共通の、いやな気分が蔓延してくる。▼けれども思うに、心が弱っているときこそ、こういう空気に流され負けてはいけない。病気だからと諦める前に、気をぴんと張って、勢い着替えてしまう。さっと外行きを着込む。颯爽と熱を計る、三十八度。ちょっと高いか。雨降りに傘を差して、飲み物その他を買いに行く。歩けば案外気持ちがいい。▼もちろん、悪化させない気遣いは必要だ。無理して動けというわけじゃない。しかしハナから活動を投げ出してしまう弱さにも、病気はつけこんでくるものである。つらいときこそ胸を張り、弱ったときこそしゃんとして、さっさと病気を追い出してしまおう。
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