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初春の暖かさは一進一退、三日寒ければ四日温かいといった具合がふつうだが、三寒四温はもともと大陸の用語である。それも春でなく真冬に用いる言葉で、中国北東部や朝鮮半島ではシベリア高気圧の強弱の周期が約一週間であることを言ったものだそうだ。シベリア高気圧の影響がない日本では、それを低気圧と高気圧が交互に通り、寒暖巡るこの春先にあてはめているのである。▼昨日までの冴返るような群青空にひきかえ、今日は一転暖かかった。この気候が五日、六日とつづくようになれば、余寒もまもなく暖気に紛れていくだろう。暖気が眠気も連れてくると、眠い眠いで過ごす昼夜は暁も覚えず、昼近くまで起きない春休みは、ますます自堕落になりそうで怖い。夜は眠らず現を抜かし、はて外は明るい、いいかげん寝た方がいい時間じゃないかしら、などと「春暁と思ふのみ刻わからずに」を就寝直前の句に聞くありさまでは困る。生活習慣の改善も、そろそろ始め時だ。
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