400
Post/Edit Page
ペットボトルには酸素透過性がある。そのため内容物は時間経過とともに酸化劣化してしまい、長期保存には適さない。ビールやワインの保存には、あまり用いられない所以である。また多くのペットボトル飲料にビタミンCが含まれているのも、この酸化を防止するためだ。より実用的な容器としてペットボトルを改良する上で、酸化劣化の防止はひとつの大きな関心である。▼ところで酸素はいったいどこから透過しているのか。イメージ的には、表面積の大きいペットボトル本体で発生しているように思える。が、実は本体と同じかそれ以上にキャップ部分で発生している。本体の材料であるポリエチレンテレフタレートに比べ、キャップの材料であるポリエチレンやポリプロピレンはガスを透しやすいのだ。酸素透過率にしておよそ100倍である。このため、酸化防止のための試みはキャップ側からも大いになされている。よりキャップに適した素材が求められているのである。
pass:
Draft