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大雨、そして強風。天候に恵まれない今日は修了式である。工学系研究科は時間枠がいちばん早く、五時半起きのやや寝不足でこっくりこっくり。スーツ姿で引き締まった心がさいわい居眠りこそしないものの、午前の部はなかなかつらい。二年前の卒業式で歌ったきりの全員斉唱では、楽譜を見なくてもそこそこ歌えたことに驚いた。案外、覚えているものだ。▼つづいて学位授与式が始まる。学部のときとは随分違ったアットホームな雰囲気だ。あまり顔を出さない同級もこの日ばかりはやってきて、歓談に興じるいつもの面々、この一同会する雰囲気がいかにも終いというような一抹の淋しさを帯びている。▼壇上にあがり学位記を受けると、ようやく修了が確定したように思えてほっとした。色紙は金味がかったクリーム色だ。なるほどこのほうが銀杏らしくていい、それと右上に修工第何号と固有番号のあるのが嬉しいね、などと隣の友達が言う。確かに、なんだか嬉しかった。
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