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サステイン、スタッカート、デタシェ、ピチカート、ハーモニクス、スル・ポンティチェロ、スル・タスト、ポルタメント、スピッカート……聞いているだけで頭の中がくるくるしてくるようなこれらイタリア語は、弦楽器のアーティキュレーション(奏法)である。覚えるだけなら訳は無いが、それぞれの音特性と使いどころ、効果のほどを見定めるのが難しい。▼このあたりやや心もとなくて、奏法に特化した学習のための書籍を探してみたが、意外にもそういうものは見つからなかった。幼い頃からバイオリンを嗜んでいる後輩に聞いてみると、弦楽器の奏法を習得するための練習法には大きくふたつの流派があるという。ひとつは、演奏された曲を聞いて同じようにその曲が弾けるまで練習をする。もうひとつは、ひとつの奏法についてひたすら先生の真似をする。どちらも実践肌である。私のように理屈から入って理屈のみでいい場合もあるのだが、いい本はないものだろうか。
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