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アーティストとクリエイターの違いは何だろうか。アーティストは自分の表現したいものを表現したいときに表現する。しかしそれではクリエイターは立ち行かない。クリエイターは高度を持たねばならない。作品を享受する人たちや享受される社会といった、相手や場のことがしっかりと見えている必要がある。そういう文脈の中に自分の作品を位置づけられるようになったとき、アーティストはクリエイターになる。▼著作権もまたその文脈のひとつと見ることができる。著作権法は社会の要請と時代の精神を内包する創作の法的な文脈である。こう捉えたとき、プロのクリエーターが著作権法を遵守しない、あるいはそれに通じていないということは、ただ法的に罷り通らないのみならず、作品の置かれるべき文脈を逸することであり、それだけでプロの仕事とは言えないだろう。合法的かどうかという問題を越えて、クリエイターが著作権法に通じることの意義は大きいのである。
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