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よきクリエイションはよき制約条件下でこそ可能になる。これはずっと以前から繰り返し書いてきたことだ。いちばんはじめはT.S.エリオットの言葉を引いた。二回目は引用なしで一筆書いた。そう何度か言及しながら、しかしもう少し汎化された形のものを手近なところで誰かが言っていたと思った。それを今日、スクラップブックを見ていたら、たまたま見つけた。ジル・ドゥルーズである。▼彼は『記号と事件』で、創造は「創造のネックとなるものがあるところでおこなわれるもの」だと言っている。あるもののせいである創造が難しい、あるいは不可能であるように見えるとき、そこにはじめてクリエイションの必要性と可能性があるのだ。これは逆説ではない。「ものを創る人間が一連の不可能事によって喉もとをつかまれていないとしたら、その人は創造者ではありません。創造者とは、独自の不可能事をつくりだし、それと同時に可能性もつくりだす人のことです。」
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