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初任給である。当然のように終末打ち上げがいくつも催された。中華街で食べ放題もあれば、焼き鳥屋で飲み放題もあるといった具合で、ぱらぱらといくつかのグループが出来て行く。私はと言えば、中華街にも惹かれたものの、かねてから同僚と二人で企画していた飲み会である。最終的には十四人の大所帯になった。▼今までの騒ぎにはない爽快感と充実感があったように思う。うまく表現できないが、この表現できないところが社会人の味なのだろう。額面だけなら近しい単位のまとまったお金はバイトなどで貰わなかったこともないが、やはりどこか格別の感がある。まだ研修生という穀潰しの身ながら、感謝に堪えない。▼初任給は一生に一度しかないイベントだ。人生におけるひとつの記念、ひとつの節目である。来月にはこれまでお世話になった人たちに、心ばかりのプレゼントを配りに行くつもりだ。ビールが大好きな高校時代の恩師は、是非とも飲みに連れていきたい。
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