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前衛芸術家はしばしば理解されにくい。特に芸術に興味のない人たちにとって、それは評価の対象にもならないようだ。いいも悪いもない、前衛的な作品の多くは「意味不明」のひとことで片付けられてしまうのである。「きもちわるい」とでも言わせれば、まだ報われた方かもしれない。▼たしかにどう頑張っても作者が込めたであろう想いを汲み取れない作品もある。何がしたいんだろうと首を傾げること多々。けれども彼らの書いた随筆や論文を読んでいると、少なくとも非常に真剣な姿勢と態度で創作に臨んでいるということだけはよくわかるのだ。既成概念に囚われていないか、権威に追従していないか、視座を変える必要があるのではないか――そこには真摯すぎるほどの創作への想いや考えが溢れている。そうして恐らくは、なんとかしてこの情熱を「作品」で人にわからせられないものかという苦心が、前衛芸術の創作なのだろう。茨の道だが、その意義はきっと大きい。
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