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本棚システムが導入されて以来、「読書メーター」をつけるのをやめてしまった。以前より資料散策的な読書が増えてきたせいで、読み終わった本を登録しにくくなったというこちらの事情もあるが、それ以上に一冊の処理についてやることが増えた億劫さが立つ。次第に拡大するサービス展開に、ただ読み終わった本を申告しさえすれば、消化した頁数がグラフになるという気安さがなくなって行くようで痛い。▼この読書メーターの件は様々な事情が一緒になっているので、私の我が侭に由る所も大いにある。しかし一般にサービスを設計するとき、もっとも注意すべきもののひとつが「使いたくない人は使わなければいい仕様」である。「あっても損はしないだろう」という思惑で、とりあえず追加されるエネルギー。人はそれを贅肉と呼ぶ。合目的性に乏しいこのような仕様の追加は、往々にしてコンセプトの明快さを損ない、ライトユーザーの足回りを重くしてしまうのである。
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