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プロジェクト初期段階の計画フェーズでは、まず実施すべき作業を漏れなく無駄なく洗い出し、これを後々進捗管理に活かしやすいよう体系的にまとめなければならない。体系的にというのは、言い換えれば「管理単位が明確に定められ」「管理単位同士の関係が構造化されている」ということである。このようにまとめる手法、ないしまとめられたものをワークブレイクダウンストレクチャーという。長いので、通常WBSと呼ばれる。▼勤務時間外に社内のデータベースを覗いて無造作に過去の管理書類を見ていると、WBSの杜撰なものは大抵失敗しているようだ。遅れが生じ、納期には間に合わず、仕上がりも半端である。「完成間近」など進捗管理が数値化されていないものに至っては、壊滅的失敗を招いている。そして逆もまた然り――プロジェクト規模が大きくなるほど、運良くうまくいくなどということはありえない。忘れた頃に計画が、大きく物を言ってくるのである。
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