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マクドナルドの企画会議で、ピザを売るかどうかについて真剣に取り沙汰されたことがある。詳しくは覚えていないが、確かパンを売った時期に前後していたのではないか。散々悩まれたあげく、最終的には企画段階で却下されたらしい。コンサルタント諸氏は、売らなくて正解だっただろうと見ているようだ。「クリネックスのポテトチップスが食べたいか?」ブランドイメージのギャップがあると判断したのである。▼隣接領域のブランドを正しく認識するのは難しい。ある程度ブランド力を手に入れた企業なり人なりが、新機軸を打ち出すときに悩むのは「次はどこまでやれるのか?」である。似ているから大丈夫などというわけにはいかない。マクドナルドの場合も、結果としてピザにはピザの世界があった。それまで提供してきた商品とカテゴリー的には近いにも関わらず、やはり「マクドナルドのピザ」には顧客への訴求力がないと判断されたのだ。ブランドはシビアである。
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