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”Etaoin Shrdlu”という単語がある。英語で最も使用頻度の高いアルファベットを、その頻度順に並べたものだ。ライノタイプの左側二列に並ぶこれらの文字は、ミスした行を埋めるためタイピストが列にそって指を走らせたときに入力され、しばしばそれが誤って印刷されることがあったという。そのうち辞書にも載るようになった。▼1970年には自然言語処理プログラム「SHRDLU」が作られ、1975年にはこの名前がつけられたチェスのプログラムも書かれている。小説にも詩にも音楽にも、稀に登場するこの言葉は、ナンセンス語としてはそれなりに親しまれているらしい。▼ハングマンという単語当てゲームでは、だいたいこの順に文字を推していく。高校時代、英語で「しりとり」をしてみようと言う話になったときは、単語中に使ってはいけない文字をEから順にひとつずつ、時間を追うごとに増やしていった。Sあたりまで消えてしまうとだいぶ苦しかったのを覚えている。
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