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まっしろな紙の真ん中に、大きく懸案のテーマを書いてマルで囲む。そこから線を四方八方に伸ばして、テーマから連想されることを自由自在に書き込んでいく。これをひたすら繰り返し、やがて出来上がる概念の地図は、最初のテーマについて何か大きな示唆を与えてくれるだろう。▼このような手法は一般にマインドマップと呼ばれている。人間の脳内で成される思考の図式を模したものだ。それ故に人が何かを考える上では相性がよく、発想や着想をよくサポートしてくれる。新製品を模索する開発者、新作小説の切り口を考える小説家など、テーマを元に作品を組み立てていく人々の御用達だ。▼マインドマップは短時間で多くのアイデアを捻り出したいときに手軽な方法論であり、補強してくれるのは創造力というよりも、純粋に無駄なく候補を網羅していく探索効率である。優秀な方法論ではあるが、稀に言われているような「発想力を鍛える」力があるかどうかは疑わしい。
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