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ゲームにおいて欧米が追求してきた映像表現は映画のようなリアリティ、つまりフォトリアルである。この追求の終点はリアルの再現だ。しかし、物理シミュレーションや描画エンジンを含め、実はフォトリアルそのものの技術は既にある程度やりつくされて、数年前から徐々に頭打ちとなっている。漸進しつつも停滞していると言っていいだろう。▼こうした事情を受けて昨今の欧米各社は、いよいよゲームデザインを真剣に考え始めている。「どう遊ばせるか」である。3DS、move、キネクト等、先日のE3で発表された体感ゲームの数々は、確実にこの流れの上に乗っているものだが、まだまだこれらインターフェースの模索だけが唯一の解とは考えていないだろう。▼日本のゲームクオリティが欧米に抜き去られてから、既に五年は経った。映像表現の分野では依然として歴然たる差を保たれているさなか、この風向きの変化はひとつのチャンスでもある。ぜひ物にしたい。
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