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「完全五度の和音だけで進行する音楽が不愉快なのと同じ理由で、完璧に仕上がった素晴らしい文章だけで出来ている小説は、恐らくまったく心地良いものではないでしょう。小説と、それを構成する文章には「濃度」があります。どこが肝要な点で、どこがそれを引き立てるための「飾り」に過ぎないのか。まずはそれをしっかりとイメージしてから、あらためて肝心な箇所をしっかりと、わかりやすく、アピールできるように心がけて推敲する。そうすることで無駄なエネルギーは少なく、効果の高い推敲ができるのではないかと思います。」▼PCの故障に伴うデータ整理で、近頃懐かしいものに触れる機会を得ている。くだらないガラクタばかりだが、たまについつい読みなおしてしまうようなものもあって、これもそのひとつ。六年前の自分にしてはまともなことを言っていると思った。根本的な考え方が変わっていないあたり、それなりには筋を通して来たことがうかがえる。
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