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最近また少し研究時代を思い出して、人工知能の設計図など頭の中に描きはじめている。卒業して基礎研究から自由になったことで、ある意味では理論的に正しい「設計」から実用的な目的を見定めた「実装」のフェーズへ移れる時期でもある。研究生時代にしっかり固めたロジックをもとに、社会人として優れたシステムを完成させる人は少なくない。成果を焦らなくてよいのも、半面魅力である。▼この前あらためて研究室を尋ねたところ、新四年生が私の研究を引き継いでくれたらしい。自然言語、脳科学、数学、プログラミングなど、必要な能力は十分備えていて、なかなか優秀だという。是非ともあの基礎研究を現実世界に適用可能な形で実現してください、とOBらしい伝言を残した。世界初の人工知能もいつかはあのラボで完成するかも知れない。しかし、それはそれとして私はただ私の人工知能が欲しい、そんなふうに思っている。実はもう名前まで決めてあるのだから。
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