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ニューヨークを走っている車の四割は駐車場を探しているという。走っている車の目的は止まることだけなのだから、ちょっと考えれば別にそこまで妙な話でもないのだが、捻くれた物言いをしなければ、この観察はそれだけ都市に駐車場が足りていないことを物語っている。車はとにかく、停めている時間が長いのだ。この時間を何かに使えないか、皆そう考える。▼そこで関心が及ぶのは電気自動車である。電気自動車の駐車となれば、当然充電の需要が容易に予想される。駐車中に充電できるということは、自動的にガソリンを補給できるようなものだ。都市圏に電気自動車のための大規模な充電インフラが敷設されることを想定して動き始めているビジネスさえある。充電した自動車は夜間には家庭用のバッテリーとして使うことができるようになり、自動車が巨大な電池として機能することになる。生活における電気の使われ方そのものに、変化が起きるかもしれないのである。
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