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整理されず、無秩序で、出来事は予期できず、特殊なケースが山とある――そんな乱雑な現実世界をプログラムに落とし込むとき、もっともやってはならないことがある。例外をデータに散在させることである。▼たとえば「通し番号」として定めたものに、48番が「例外的に」二種類になったからと言って、48Aと48Bなどという値を持たせたらどうなるか。現実世界ではわかりやすいラベルかもしれないが、通し番号が連続した数値であることが担保されなくなった以上、プログラムにとって「通し番号」というラベルの持つ意味はまったく失われてしまうだろう。▼プログラムは「理想の世界」でしか動かすことはできない。「現実の世界」の乱雑さは、すべて現実とプログラムを繋ぐインターフェースが吸収しなければならない。すべてだ。プログラムが扱うデータは常に論理的にクリーンなものである必要がある。データ構造はそのデータを扱うシステムの命なのである。
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