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印刷業者にデジタルカラー印刷を依頼する場合、表現方式には大抵CMYKを用いる。CMYKカラーモデルとは、シアン(藍色)、マゼンダ(深紅)、イエロー(黄色)、ブラック(黒)の四色からなる色空間のことだ。RGBが発光で色を表現するディスプレイ向きであるのに対し、CMYKは塗料、つまり印刷に適した形式である。▼描画ソフトやHTMLでそこそこなじみ深いRGBに比べて、その筋の仕事にでも携わっていない限り、CMYKを日常的に使っているという人はあまりいないだろう。直感的にも数値と色の対応が取りやすいのはRGBだ。CMYKはあくまで印刷というタスクに特化している。例えば原理的にはCMY三色の配合比率ですべての色を表現できるが、敢えて黒という次元を持っているのは、CMY三色をいくら混ぜても実際の紙面上では完全な黒になりにくいからだ。黒色を独立して持つことで、漆黒を低コスト・高品質で表現しているのである。
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