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いちばんおいしいところから考えはじめると、いちばん効率よくものが出来上がっていく気がする。そういう気がして、漫画ならクライマックスのシーン、小説ならかっこいい決めセリフ、曲ならサビのクライマックス、このあたりから手をつける。たしかにさくさく進んでいくが、ひとつだけ、共通の落とし穴があるらしい。曰く、イントロを作るのが大儀になる。▼たしかにその通りだ。しかし、それじゃあ最後に作ればいいかというと、そうでもない。初めにつくるのも終わりにつくるのも難しい。この難しさは、理屈の難しさよりも遥かに直感の難しさであると思う。出だしは、出だしであると同時に全てでなければならない。それはちょうど論文の題名が、短いフレーズのうちに目的も、手段も、結論さえも、暗に全てを説明していなければならないのに似ている。「カデンツははじめから予感されている」のだ。ラプラスの魔が見ている。どうか、彼に納得の行くイントロを。
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