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平均して六人辿れば誰でも世界中の人へアクセスできるという、あの有名なネットワーク理論の手紙実験は、知り合いの知り合いの……と辿っていけば次第に数が爆発して、いつか目的の相手に辿りつける、そういうイメージを抱かせる。しかし、実際には多くの人にとって、友好関係のネットワークは閉じたものだ。友達の友達はたいてい友達である。見知らぬ二人が繋がるのは、大量の知己を持つ「ハブ」を介してに他ならない。▼もし人脈という言葉を任意の人との繋がりやすさと解釈するなら、人脈とはどれだけ多くの人と知り合っているかではない。どれだけ多くのハブと知り合いであるか、あるいはどれだけ多くの人脈を持つ人物を、知り合いに持っているかである。ネットワークの中心的「ハブ」にたどり着くのが早ければ早いほど、その先への拡散ステップは減少する。人類の半分と直に知り合うよりも、全人類と知り合いである親友がたったひとり居ればいいのである。
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