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仕掛けを打つなら、仕掛けを打ったとはっきりわかるようにせよ。これは鉄則である。ありとあらゆる制作に必須のスタンスである。違いのわかる男にしかわからないような違いはまったく無用だ。あとになって、実はこんなトリックを仕込んでいたんですと解説しなければいけないことほど惨めな話はない。誰にも気づかれないネタを仕込みたいなら、せめてそのときは、気づいた人にははっきりとわかるようなものにすることだ。▼わかりにくい仕掛けは面白くない。はっきり言って面白くない。このことはもっと意識されていいと思う。4ビートのリズムを刻んできたバスドラムが、フレーズの終わりに三拍目だけ弱く叩いたことなど誰が気づくだろうか。気づいたところで、誰がわくわくするだろうか。仕掛けは見せ場である。作者渾身の仕掛けが見たさに、なんどでも来てしまうような作品こそ傑作だろう。ここが聞きたい、そんなフレーズが三秒あれば、百回以上聞くに足る。
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