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今日開催された競走馬の祭典「ジャパンカップ」。断然人気の四歳牝馬ブエナビスタがまたしても波紋を呼んだ。昨年の秋華賞につづき、二年連続でのG1降着。彼女の勝利に期待していた人や、彼女を頭に馬券を買っていた人の多さを考えると、ため息が聞こえてくるようで、やりきれない気持ちは強い。▼降着とは、競走中に他の競走馬になんらかの不利や妨害を与えた馬の着順を被害馬の下に繰り下げる制度である。直線コースに差し掛かったとき斜めに走ることで他馬が前に出ることを妨げてしまう「斜行」などが、代表的な進路妨害のひとつだ。▼今回もそれだった。パトロール映像を見ると、たしかに直線で馬体が内へ切り込んでいる。内側の馬が妨害された形になる。それがこうして競争後も議論されるのは、どこまで寄せれば斜行扱いになるかの明確な基準がないからだ。すべては審議の判決に委ねられる。このあたりどのスポーツも変わらない。永久に悶着の種である。
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