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曲の話に耽っていたら、月曜日前というのにたいへんな時間になってしまった。もうなんども語りつくした曲たちの話なのに、よくまあこれほどしゃべることが残っていると自分でも思う。だいたいは前と同じことを繰り返しながら、ときどき何か新しい発見をするのだ。これも「差異と反復」の恩恵だろう。▼音楽の話に限らないが、語っているとしぜんに評価の軸が「巧い」「拙い」と「好き」「嫌い」の二軸になってくる。巧いがどうも好きになれない、拙いかもしれないがなぜか好き、いつもそういうグループが出てくるところが面白い。▼こういう不思議なことになるのは、巧すぎるものへの反発心や、「ヘタウマ」のような、ある種の拙さへの親近感に依るところがあるのだろう。巧拙を見分けられない未熟さばかりがそうさせているとは思えない。人の好き嫌いが複雑な所以だ。好かれなければ商売にならぬ、そういう物を創らなければならない人たちの苦労がうかがえる。
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