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多くの受験生が初詣に馳せ参じて合格祈願をしたことだろうこの正月に、こんなことを言うのも野暮ではあるが、ちょっと神様の立場になってみよう。「神様、どうか合格させてください!」そう言いながら一心不乱に手を掻き合せて祈る人を見たら、ちょっと頼りなく見えないだろうか。不安な感じがしないだろうか。恐らく、真剣に祈っていればいるほど、傍目には危なっかしい感じに見えると思う。▼これはけっこう深刻なことだ。他人から見て不安に見えることは、自分だって自分に対してひとりの他人なのだから、間違いなく自分でもいくらか不安になるのである。頼み方ひとつで心的姿勢が浮き彫りになってしまうというわけだ。▼ポジティブシンキングは他力本願の中にもあるのだと、私はいつも思っている。神頼みをするときは、ぜひとも神様から見て頼もしく見えるような言葉を選ぼう。たとえば受験生はこう祈ってはどうか。「神様、どうか全力を出せますように!」
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