400
Post/Edit Page
ツールの性能を徐々に進化させていくことの恩恵は、どうにも歯痒い制約条件にぶつかることで、上位ツールの恩恵を経験的に正しく知ることができるところにある。はじめから全てが利用可能な状態では、あまりにも多くの利用可能な機能がどう役立つのか、ピンこない。▼しかし、たとえばCGデザインをするのに、ペイントとマウスしかない環境と、フォトショップにイラストレーター、さらにペンタブレットのINTUOS4まで揃っている環境では、いくらなんでも生産性に差がありすぎる。鉛筆で絵も描いたことのない人が後者の設備をはじめから用意するべきだとは思わないが、制作では往々にしてツールが最大のボトルネックになるということは、よく注意しなければならない。▼弘法筆を択ばずというのは、どんな筆でもそれなりの仕事ができるという適応力を讃えて言うのであって、好きな物を使ってよろしいと言われたら、弘法だって大いに筆は選びたいのである。
pass:
Draft