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Javaの仕様書を読んでいる。既存のクラスがどのように設計され、どのようなドキュメンテーションが添えられているかを見ていると、それだけでなんだか面白い。実用的にはなんの意味もなくていいのだ。言語仕様を探検する楽しみは、漫然と辞書を読んでいるときの楽しみに似ている。▼辞書と言われると、分厚くてつまらない勉強用の本、というイメージが想起されてしまうのは、学校での国語や英語の授業の功罪だろう。大型書店で辞書の棚をぶらぶらすれば、辞書というものがそんなつまらない括りで語られるような書物でないことはすぐにわかる。凄まじいバリエーションだ。▼同じ国語辞典でも、単語の定義は全然違う。その個性たるや、個性を出そうと苦心した末の個性のように強烈である。たとえば新明解国語辞典の訳が面白いのは有名だ。「清廉」の項目にこうある。「心が清くて私欲が無いこと。役人などが珍しく賄賂などによって動かされない時などに言う語。」
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