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その都市で何分間労働すれば、ビッグマックをひとつ買うことができるか。イギリスの経済雑誌『エコノミスト』が考案・発表したこの数字は「ビッグマック指数」と呼ばれ、都市の経済力を比較する指標のひとつとなっている。単価を労働賃金で割ることにより、生活における労働の「割の良さ」を図ろうというのである。▼ビックマックという商品が総合的な購買を代表していれば、これは金融工学にいわゆる購買力平価である。国単位のビックマック指数を見れば、どこの国の通貨が過大評価あるいは過小評価されているかが一元比較できることになる。▼もちろんこの比較が正当に成立するのは、為替レートは自国通貨と外国通貨の購買力比率によって決定されるという購買力平価説を受け入れればの話である。さらにビックマック指数はファストフードの競争事情などにも影響を受けるのだから、冗談交じりの指標ということになろう。現在、シカゴが一位、東京がそれに次ぐ。
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