400
Post/Edit Page
弟の本試験が近い。もう勉強を見るという時期でもないので、こなした試験のリハーサルをときどき採点してやるくらいの手伝いである。その採点の手伝いも、解答だけでは点数のつけにくい記述問題や、数学の証明論理を調べる程度で、手間というほどのこともなくやっている。理科や社会など暗記物はつらいが、国語や英語の記述課題を解くのは現役の時よりもさらに早くなった。▼昔、これほどすらすらと文章を読んだり、解答例を思い浮かべたり出来たかというと、そんなことはなかったように思う。どれほど難解そうに見える文章でも文意は明らかに見えるし、要約や英作文は熟考というよりも反射である。思考が淀みなくなった、というべきか。遊んでいるように見えた大学時代も、気づかぬうちにそれなり勉強はしていたということだろう。しかし工学部、工学系研究科と理系畑に籍を置いてきて、その六年で進化したのが国語やら英語やらとは、何とも因果な話ではある。
pass:
Draft