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二人以上で仕事をすることのメリットは、正しく能力が組み合わされた場合に限り、完成物のクオリティが一人の場合の限界値を超えることである。少しでもよいものを創ろうと思ったら、要求される能力ごとにタスクを小分割し、それぞれに長けた人の手を借りなければならない。これが分業の基礎である。▼しかし、こと趣味のレベルの話では、そうはいかない。たとえば必要な絵や音楽を依頼したとする。ところが完成間近になってもっとよい表現手段が思いついた。さて、創ってもらったものは不要になりました、などとちゃぶ台を返せるだろうか。よほど信頼関係がなければできないし、できたとしても相当な禍根を残すことになる。▼多くは仕方なく昔の路線に妥協する道を選ぶだろう。そうして自分が満足するために始めたはずの創作に、最後の最後で消化不良を残してしまう。このリスクは軽視されがちなようだ。人の手を借りるかどうかは、よくよく考えたほうがいい。
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