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つい二日前に「降らないとぼやけば雪が降る」と書いたばかりで、今夜のこの大雪には驚いた。眠気眼で先頭車両から降りてみると、降りかかる雪、雪、雪である。屋根のあるところまで走り抜けた。眠気もすっかり飛んでしまった。▼二本ある遊歩道の裏道の方へ回ると、降り始めたばかりと見えて、誰の足跡もないまっさらな白い道である。もちろんそれを期待して裏へ行ったので、普通の靴で這い上がるのは骨が折れたが、傘をときどき叩きながら、仰ぎ見、振り向き、うろうろふらふら帰ってきた。稀の雪というのが、ほんとうに好きなのだ。▼深夜、窓の外を見る。膝までとは行かないが、靴くらいはすっぽり埋まりそうである。明日はあちこち歩きにくくなるだろう。電車が止まるかもしれない。鑑賞には素敵な反面、実害は雨以上に多いもので、稀にと副詞をつけたのも、北国のように毎日毎日降られては、いくら雪好きの私でも辟易しそうだからである。稀だから、いい。
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