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重く軽く、民族楽器風の心地よいリズム。高く低く、繰り返されるフレーズ。異国情緒たっぷりのスワヒリ語で歌われる讃美歌は、いちど耳についたら離れない。「廃人たちの聖歌」――シヴィライゼーション4の主題歌「Baba Yetu」が、グラミー賞を受賞した。世界で最も権威があると言われるこの音楽賞が、ゲーム音楽に与えられるのは史上初。素晴らしい快挙である。▼どうやら海外ではコーラスで歌われることが多いようだ。そのために人口に膾炙したところもあるのだろう。ゲーム音楽だったものは、いつかゲームを飛び出し、ひとつの名曲として世界に知れ渡った。昔のゲーム音楽はハードの制約上クオリティの高い音素材を使えなかったから、その他の音楽領域とはだいぶ異なる独自の世界で独自の進化を遂げるしかなかったのだが、今となってはフルオーケストラも珍しくない。音楽は音楽として、生まれた場所に関わらず、素敵なものが評価されるようになったのだ。
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