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知識を二重化しないことは、可読性と保守性に優れた良質なプログラムの基礎である。二重化とはつまり、同じ機能を実現するための実装や、その表現が二箇所以上に存在するということだ。「こちらを直したら、あちらも一緒に直さなければいけない。」どう考えてもバグの温床である。二重化の禁忌を犯してはならない。この戒律を「DRY原則」という。"Don't Repeat Yourself."である。▼今はもう懐かしいY2K問題のとき、合衆国政府の社会保険管理システムには、住民の保険情報を登録・編集するというまったく同一の機能を持ったコードが10000個近く存在していたという。理論的にはたったひとつのコードで済んだにも関わらずである。二重化どころの騒ぎではない。恐るべき無駄な労力がミレニアムバグの修正に費やされた。これほど極端な例はないかもしれないが、油断していると実装の詳細は、すぐに自分のコピーを作り出す。細心の注意を払う必要がある。
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