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人の引越しに乗じて、捨てられる予定の本棚を貰い受けた。さっそくリビングの、いまある本棚の反対側に備えつける。いただいておいての言い草で申し訳ないが、素材もつくりもちゃちいので、重めの本を並べるとすぐに渡し板がひのってしまった。奥行きも全集大の本が二冊まるまる収まる長さで、まっとうな本棚としてつかうには難がある。捨てられるにも訳があるというわけだ。▼それでも本棚の上でぎゅうぎゅう詰めにされているより本にとってはいいだろうと、永井荷風全集、志賀直哉全集、中勘助全集、このあたり天井付近の古本数十冊をまとめて移転した。何冊か、出払っていて箱だけのものがある。そのときに思ったのは、箱入り全集の本棚への並べ方は、箱の口をこちらに向けたほうがよいのではないかということだ。本そのものの装丁がならんで美しいし、どの巻が出払っているのかすぐにわかる。実用的である。問題は、箱の隙間に埃がはいりやすいことだろう。
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