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勤務時間の開始から終了まで、パソコンをつけていない社員はひとりもいないと言えるほど電子機器に頼りきったある会社で、さてこの夏命じられている25%の電力消費量削減をなんとか達成しようと、四月を通じてあれこれ策を練った。サーバーを局所化する。開発機材は必要なときしか立ち上げない。長時間席を離れるときはディスプレイの電源を落とす。昼休みはウインドウズをスリープモードにする……。▼様々な試行錯誤の結果、驚くべきことが判明した。パソコンまわりで苦心するより、エアコンの温度を下げた方が圧倒的に電力消費を抑えられたのだ。さらに調査してみたところ、これだけ機材が犇めく社内でも、全社の電力消費の凡そ半分はエアコンであった。犇めいているからこそ空調が必要なのかもしれないが、驚きである。「エアコンの温度を一度下げましょう!」ささやかな節電運動どころではなく、夏の電気を助けるための非常にクリティカルな行動なのだ。
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