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専門用語を数多く有するラテン語や、その姉妹言語であるフランス語やイタリア語を除いても、英語にはまだまだたくさんのローンワード――外来語がある。世界各地から借り入れた言葉のならびを眺めていると、いままでそうと知らずに使っていたものがいくつもあって驚いた。ペットはスコットランド語、ピストルはチェコ語、カレーはタミル語、ボルシチはウクライナ語、サウナはフィンランド語……という具合である。▼もっとも、食べ物や動物の名前が現地由来になるのはわかりやすい。原語の音を尊重すればそうなる。しかし、たとえば"launch"や"compound"など、使い慣れた言葉を外来語リストに見かけるとやはり意外な感じがした。これらはマレー語由来だそうだ。カタカナのおかげで、よほど器用な漢字が宛てられていない限りは外来語かどうかがわかる日本語に比べて、同じアルファベットに落とし込まれる英語では、知らず馴染みきってしまったものもあるだろう。
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