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こういうミスはありがちだけど、正しくはこうなので気をつけましょう――この手の表現正誤集、プロなら必携だが、初学者にはかえって持たせるべきではないという。勉強になりそうなものだが、なぜだろうか。▼思うに理由はふたつある。ひとつは、まだその道の語彙に親しんでいない状態では、正誤の「誤」の方を見ても、たしかにこれが間違っているという判断ができない。そうして「誤」の例も「正」の例と同じか、場合によってはそれ以上多く目にしてしまい、誤った語彙が定着してしまう恐れがあること。▼もうひとつは、正誤表現の「誤」は、規則の上では誤りでも、実用に於いては必ずしも誤りとはいえないかもしれないということだ。こういう表現は間違いだから出来ない、という規則に縛られて表現の柔軟さを失うことが初学者にはなにより危険である。自由な試行錯誤の先立つ方がずっとよい。よくある間違いなどは、よくするになってから知ればいいのである。
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