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アポストロフィーは省略の記号である。英文中に’があれば、そこにはかつて何かがあったのだ。I'm, You're, He's, She'll, They oughtn't. いずれも一文字か二文字のアルファベットが省略されている。Overがo'erと書かれれば、文字と音節は省略されて、発音はオーヴァではなくオァになる。口語で発音されなかった音も表記は’だ。themは'em に、becauseは'causeになる。略記もそうだ。governmentはgov'tと略記される。▼それでは所有格の’はどうかというと、実はこれも省略である。古英語では、所有格の語尾は'sではなくesで表された。ここからeがひとつ省略されて’となり、現代英語の所有格用法となったのだ。規則は崩れていない。しかし’が省略の記号であることに唯一例外があるとすれば、「a's」や「i's」など単文字の複数形だろう。これらの例では、’は単にasやisとの混同を防ぐために挿入されているだけであり、何かの省略を示しているわけではない。
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