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知識と経験、持ち合わせた分野の猛者達が集い、先端的なアイデアを俎上に乗せて議論する。そういうコミュニティでは当然、中途半端なプレゼンは許されない。データに裏付けされ、論理的に筋の通った、現実的で、少なからず実用的な話でなければ相手にされないだろう。必然、発表のクオリティは高くなる。▼一方、もう少し敷居の低いコミュニティのタイプもある。権威や実績の有無に関わらず、分野に興味のある人間が無造作に集い自分の経験や考えを披露する。発表のクオリティは低く、視聴者の中にはこう思う者さえ出てくる。「馬鹿な。俺ならもっといいやり方を知ってる。」▼しかし、そういう人が自説を開陳してくれることこそ、実はこの手のコミュニティの本懐である。稚拙な発表は「誰かもっといいやり方を知らないか?」という、発表の形をした質問なのだ。質問に答えてもらう最良の方法は、半端に知ったかぶることである、という処世術の体現なのである。
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