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会社帰り、駅ビルの本屋に寄る。その本屋には社会学のコーナーがないようで、長らく不信に思っていたが、今日、意識的に探してみたところ、経営・経済・政治を過ぎたあたりに「数学」「社会」と書かれたプレートが二枚、所狭しとひとつの棚に貼られているのを見つけた。▼場所も妙なら取り合わせも妙でひどい扱いだと思ったが、社会学が無いというのはこちらの誤解でどうやらあるらしい――さて目当ての本を探しはじめたところ、棚の左上から右下まで、理数系の本で埋め尽くされているのである。無論、真ん中にも社会の社の字もない。線形代数の教科書がびっしり並んでいる。これには閉口した。▼要するに当初の見込み通り、社会学は一冊もないのである。昔はあったのかもしれないが、知らぬ間に理数需要に押されて消えたものだろう。近くの政治や経済に溶け込んだのかもしれない。とくべつ社会学に思い入れがあるわけではないが、なんとも寂しいばかりである。
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