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「袋はご利用になりますか?」「いえ、結構です。」「200円になります。」▼レジでのこういう会話に出喰わすのは何も今日にはじまったことではないが、いつ聞いても気持ちのいいものではない。こちらの返答などなかったかのような、完璧に機械的な進行。たしかに機械を相手にしているのと何ひとつ変らない。コールセンターに繋いだときの自動応答システムを思い出す。▼会計の前に「袋の有無を聞きましょう」というマニュアルに対し、「はい」なら袋にいれる、「いいえ」ならそのまま会計へ、という手順をバイトとして忠実に遂行しているに過ぎないことはわかる。ただ、近ごろとくに腹立たしく思うのは、そういう「マニュアルでございます」という意識を隠そうともしない態度が常態化してきたことだ。「嫌々のバイトなんです。わかるでしょう。」そんな暗黙の理解を相手に強要するような空気。マニュアル人間の問題は、どうやら次の段階に進もうとしている。
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