400
Post/Edit Page
巨大な布きれくらいしか資源のない服飾店で利益を上げることを考えてみよう。今より多くの服が作れる裁断の仕方はないか。仮縫いの時間を短縮する方法はないか。よりよいプロセスを模索し、改良するのは「効率的」を目指すアプローチだ。一方、「効果的」を目指すやり方もある。たとえば、余った生地でお揃いの柄のスカーフをつくり、セットにしてみたらどうだろう。▼なにかやれと言われて効率的にしようとするのは案外かんたんなものだ。ダメなところを見つければとっかかりが出来るし、ダメなところはそもそも人目につきやすい。たいへんなのは、効果的な案を考えることである。付加価値を見出すというのもその好例だろう。石ころを売れと言われたら、素敵な絵のひとつでも描いて露店にならべるような頭がなければ「物売り」の世界で生き残るのは難しい。しょぼいリソースにはしょぼいなりの魅せ方があると知ることが、手持ちの資源で勝負する切り札になる。
pass:
Draft